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【弱者の味方】コロナ禍だからこそThe Smithsを聞こう

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しのぐ

1995年生まれ、関西在住。 ロックンロールが好きすぎてイギリス、アメリカに留学。 初心者、上級者問わずロック好きの皆さんに楽しんでいただける記事を書いています。 ロッケンロー!!!!

【弱者の味方】コロナ禍だからこそThe Smithsを聞こう

 

 

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多くの友人たちよりもモリッシーが1番の僕の理解者かもしれない。

 

 

2019年12月、中国武漢で新型のウイルスが発見されて2年以上が経つ。

 

 

ちょっとコンビニ行くだけでも、マスクをしなくてはいけない世の中になるとは誰が予想していただろう。

 

 

唯一のよかったことといえばテレワークが導入されたことだ。

 

 

しかし弊社ではそんな唯一の救いであるテレワークも一度目の緊急事態宣言が解除されてすぐに廃止された。

 

 

オミクロンが猛威を奮っている現在も満員電車に揺られて会社に通勤している。

 

 

「我々はエッセンシャルワーカー(必要不可欠な労働者)だからテレワークはできない」

 

 

と会社の偉い人はいうが、必要不可欠じゃない労働者って詐欺師くらいじゃないのか。

 

 

喘息持ちの筆者は、慢性的に咳が出る。

 

 

電車でそれが発動した時の、周りの冷ややかな目線。

 

 

もううんざりである。

 

 

コロナウイルスに疲れてしまった。

 

 

コロナ鬱なんて言葉があるようで当初は他人事だったが、ここまで長引いてしまうと他人事ではないように感じてきてしまう。

 

 

でも安心して欲しい。我々にはザ・スミスがいる。

 

 

ブラック企業で働いていた時も、無職になった時も、女の子に振られた時も側にいてくれたじゃないか。

 

 

今回はこんな絶望的なコロナ禍にあなたの心を救ってくれるバンド、ザ・スミスについて紹介していきます。

 

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コロナ禍こそThe Smithsじゃね?

 

コロナ禍の絶望的状況だからこそ熱狂的になれる音楽がある。

 

 

ザ・スミスは1982年にマンチェスターに住む2人の青年を中心に結成されたバンド。

 

 

ボーカル、モリッシーは今でいう「こどおじ(子供部屋おじさん)」でフリーのライターという名目で実家に寄生していた。

 

 

そんなライターとしての才能に目をつけたギタリスト、ジョニーマーがモリッシーを誘ったことでザ・スミスは結成に至る。

 

 

モリッシーの社会批判を含んだ痛烈な歌詞に、マーの繊細でメロディアスなギターが当時の若者たちにバカ受けした。

 

 

この歌詞のどこがいいのか高校生で初めてスミスを聞いた筆者には理解できなかった。

 

 

通学中のチャリでよくスミスの楽曲を聞いていた。

 

 

その中でも特に「Heaven Knows I'm Miserable Now」がお気に入りだった。

 

 

Heaven Knows I'm Miserable Now モリッシーだけが理解してくれる僕の惨めさ

 

 

和訳歌詞はこちらから

 

https://lyriclist.mrshll129.com/thesmiths-heaven-knows-im-miserable-now/

 

 

直訳すると「天国は僕が今惨めであることを知っている」となる。

 

 

後に正しく訳すと「誰にも僕の惨めさはわからない」という意味だということ、そしてこの曲の歌詞の意味を知った。

 

 

高校生の筆者にとってはよくわからないものだった。

 

 

当然、今までの人生で自分を惨めだと思ったことが1度くらいあっただろう。

 

 

しかし比較的なに不自由なく過ごしてきた当時の筆者には彼の歌詞が理解できなかった。

 

 

時は流れ、26歳になった僕はこの曲のメロディではなく歌詞を聞くようになった。

 

 

遊びに行けない窮屈で閉鎖的な生活、コロナの影響で経営が安定しない会社、大学を卒業したのに人から見下されるような仕事をしている自分。

 

 

モリッシーだけが僕の惨めさを理解してくれた。

 

 

家で酒を飲んで酔っ払っている時は確かに幸せだった。

 

 

1年でブラック企業を辞めて無職期間を経て、転職することができた。

 

 

でも僕は惨めで本当に意味でそれを理解してくれる友人はいない。

 

 

そんな気分の時に「それってすごく惨めだよな」と同感してくれる。

 

 

それがザ・スミスの音楽なのだ。

 

 

けしてあなたを励ましてくれる音楽ではない。

 

 

それでも、彼らの音楽は自分と同じ目線に立って皮肉混じりの言葉で同情してくれる。

 

 

僕にとって一番の理解者。

 

 

それが僕にとってのザ・スミスの音楽なのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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